破壊王日本海
観光で来られた方には不評なのが、海岸にあるテトラポット。ただ、冬の強い風と波で砂浜が洗われてなくなってしまわないようにするためには、大事なものだったりもします。
余談ながら、山の人に「海岸のテトラポットや護岸が・・・」と言われると、「じゃ、砂防ダムやめてから言ってくださいね。砂が下流まで流れてこないんですよ」って言い返すことにしています。美しい環境と、実際の自分たちの安全や快適さ。そういったことは、すべてバランスを取って考えて、その上で、どういった解決方法を選ぶかというのが大切なのであって、アジテーション満載の、お題目だけの環境屋さんのよりも、きちんとリアルさを持った考え方で問題には当たりたいなと思ってしまうのです。
さて、話を元に戻して。
確か、冬の初めには、このテトラポット、ちゃんと角はあったし、表面もつるつるしていたのだけれど・・・。ぱっくりと折れていたり、表面が洗われて浸食された岩みたいになっていたりと、これはまさに、冬の日本海の波がテトラポットに対してどれだけキツくあたったかということのあらわれ。
そして、こんな無惨なテトラポットの変貌を見ると、あらためて、春が来て、よかったなぁと思ってしまうのです。
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