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2007年3月25日 (日)

無事な夕焼け

070325_175643 今日、2007年の3月25日は、大きな地震があった日として、北陸地方の人の記憶に残る日になると思います。

 朝、ぐらぐらっと来たあと、最初に「平気か?」と電話をくれたのは、中越地震で被災した友人。共感する力というのが、問題にリアリティを感じるためにもっとも強い力を発揮する。だから、彼らが一番心配してくれたのだろうとも思うのです。

 糸魚川は、とくに被害もなく、無事です。電車が一時止まった程度で、それも再開しています。多くの人にご心配いただき、ありがとうございました。

 さて。

 先日の北海道の地震でも思ったことですが、多くの人は「災害があるとNHKを見る」んですよね。自分もそうでしたが、その後、延々同じ絵と、あまり意味のないような役所との電話のやりとり(一見、忙しい相手を邪魔しているようにしか見えないです)だけが映されて、ほとんど新しい情報は出てこないけれど、でも、多くの人が見ている。

 それは、「ここを引き続き見ていれば、新しい『伝えられるべき情報』に気づくことができる」という、多くの人の信頼のあらわれなのだとも思います。

 今、市内で話が出たり消えたりしている行政による情報化基盤整備事業。高速インターネットを市内のどこでも利用できるようにしたいというのも一つの側面ですが、忘れてはいけないのは、タイムリーに災害情報や避難指示などの緊急行政情報を伝えるためのツールとしての活用可能性があるということ。逆に言うなら、その面を無視してインターネットの市内全域高速化だけを考えるなら、極論を言えばあえて「官」が関与する必要なんてないわけですから(民間が整備しないエリアへの支援は、ぜひお願いしたいとは思います)。

 CATVの強さは、端末が「テレビ」であると言うこと。誰にでも使える、どこにでもある。その一方で、たとえば、避難所などでも有効に使える上、狭い範囲に限定免許で対応することができる可能性があるワンセグなんかは、テレビがアンテナで受信できるエリアではないと(つまり、多チャンネルのためにではなく、難視聴対策でCATVを整備したようなエリアだと)、使えなくなって、逆に取り残されてしまう可能性もあります。

 いろんな、テクニカルな面や、運用可能性の面で、もっと検討をしてほしい。あえて、行政が関与して、放っておけば数年後には光に転換されるであろう電話線でも担うことができる「かも」しれない分野を整備する話なわけですから。

 「行政からの告知手段」としての、情報基盤整備。災害があるたびに、このことを考えてしまう僕なのです。

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コメント

いやあ、何ともなくて何よりです。
被災者の方には、ともかく頑張れというしかないです。
考えてみたら、そちら、フォッサマグナの上ですよね。

 どうも、おひさしぶりです。
 昨日も一回大揺れがあって、常駐している客先で「ただいま地震がありました。影響を報告してください。操業はそのまま継続してください」なんて放送があって、びっくりしたりしてます。ただ、「びっくり」程度で済んでいるので、ありがたいですね。
 あのあたりは、つい半月ほど前に旅行したばかりということもあって、見覚えのある場所がいくつもあって、なんだか悲しいです。
 というわけで。ご心配いただき、ありがとうございます。

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