廃線を歩く
上刈跨線橋を渡っていると、橋からものを落とさないようにつけてある柵が橋の半分のところからないのに今更乍らに気づき、その下を見てみると、電線も撤去されています。糸魚川駅からセメント工場への引き込み線路が使われなくなったのに伴ってのことなんですね。
せっかくだから、線路の上歩いてみようと、下におりて少しうろうろしてみました。
もうこの線路が使われなくなってだいぶたつので、草もぼうぼうと生えているんですが、よくある「廃線を歩く」とちがって、すぐ隣には北陸本線があって、時折電車が通り過ぎていくのが不思議な感じ。まるで、立ち入り禁止の線路にこっそり忍び込んでいるような感じもあって、楽しい散歩でした。
新幹線工事の関係で、線路近くの家が引っ越していることもあって、駅に近くなってくると、れんが車庫も見えてきます。
あたりまえのことだけれど、線路があるところは、少なくとも線路の上はずっとつながった空間があります。左右に家がたてこんできても、そこだけ空いている。だから、線路を歩くのって、不思議な開放感があって、いろんな発見があるんじゃないか。そう思います。ちょっと、運転士さんがうらやましくなったひとときなのでした。
で、ふと我に返って、あわててペダルをこいで会社に急いだ朝でありました。
旧明星セメント引き込み線は現在廃止されていて「線路に入らないで」の表示もこちらではなく、隣の北陸本線のところにいかないとないですが、立ち入りが許可されているかどうか、筆者は確認していません。この文章は、引き込み線敷地内に入ることができるのを保証しているわけではありませんので、ご注意ください。
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