きざし
これだけ冬らしくない日々が続いていると、なにも春のにおいなんて探し回らなくてもいいような気もする。するのだけれど、でもやっぱり、「あっ」と思う瞬間はあって、そういう時には、うれしくなってしまう。これも、長年雪国に暮らしたサガなのかもしれません。
というわけで、今日は庭木の枝にほんのすこし顔をのぞかせている新芽を。この葉っぱ、わずか2mmほどのちいさなちいさなものです。全体としてはまだまだ眠っているような雰囲気の枝のはしっこで、ごくごくひかえめに「でも、そろそろ春、みえてまっせ」と自己主張している葉。日々こういうものを見つけながら、もうじきくる春を待ち焦がれる。それが、僕らにとっての冬の日々。
ニュースでも、白鳥が北へ帰り始めたなんてたよりが伝えられるようになってきて、春の足音が聞こえてきました。ホントにこれでいいのかなとも思うのだけれど、温暖化といっても去年のような年もあることだし、振幅がおおきい時期というだけのことなのかもしれないな、とも思ったりしています。
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