想像力の入口
昨日の夕方のニュースで、バケツをかかえたニコニコの小学生の姿が伝えられていました。うちの近所の田沢小学校が毎年やっている(もうかれこれ30年くらいやってるそうです。僕らが卒業した直後にはじまったのかな)、田海川への鮭の稚魚の放流です。ちなみに、写真は彼らが放流した鮭ではなく、先日とある水族館で撮ってきたもの。
秋になると、この川では鮭まつりがあります。こどもたちが川にはいって鮭をつかみどりにし、ちゃんちゃん焼きや鮭汁を大人達が楽しむ。住宅街の中に流れるちっちゃい川だけど、この時、放流に携わった小学生はきっと、僕らのお兄さん、お姉さんが放した鮭が帰ってきたんだなと、きっと思うはず。戻ってきた時の鮭は、それはそれはよれよれで傷だらけです。泳ぐ元気もない。そう感じるほど。そして、11月頃には、力尽きてゴミのようになっている死骸が浮いていたりもする。それを見て、汚いと思わず、お疲れ様と思ったり、涙したりする。そんな想像力の入り口に、この放流授業がなってくれていたらいいなと思ってしまうのです。
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