水ようかん
食べ物の季節感というのは、土地によってずいぶん違うものだなと感じることは多いですが、この水ようかんもそう感じることが多いものの一つ。
関東などでは、夏の水菓子として供されます。冷たく冷やして、つるんとしたのどごしが心地よいお菓子。よく、缶にに入ったものがお中元の進物として売られたりもしていますが、ウチの近所では、冬のお菓子なのが、水ようかん。
棒状に切られたものが、箱にはいって売っていて、ウチは、10本入りを2箱とか3箱とか12月の終わりに買ってきて、お正月の間の甘いモノとして、客人にお出ししたり、テレビをみながら食べたりします。
小豆あんは傷みやすいものなので、冬の寒い時期にとか、そういうことが最初だったのかな。それとも、甘いものは正月だけという、もっと貧しかった時期のなごりなのかもしれませんが、自分は、水ようかんというと、年取りの頃というイメージが強い。亡くなった祖母が、大きな鍋にいっぱい小豆を煮て、棒の寒天をふやかし、いくつものバットに注いで固めて、バットごと親戚にわけたりしていたのは、もう10年以上の前のことだけど、あれもまた、お正月の光景の一つだったのだろうなと、懐かしく思い出すのです。
さて、ぼちぼちと平常運転。忙しい日々がだんだんとはじまっていきます。
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