翡翠の指輪
区麗情という今は活動をお休みしている女性ヴォーカリストがいます。彼女の10年くらい前、翡翠の指輪という曲をふと思い出しました。
中国の人は「ヒスイは女の子を守る石」なんて言うそうです。ヒスイはずっと持ち続けていると、色がかわっていったりすることがあるからだとか。それが、その娘の人生を暗示する、道しるべのようになるというような話。
そういえば、翡翠は中国やミャンマー産などでよく見る、濃い緑色のものだけでなく、白からミルキーグリーンまでがマーブル模様になっているものや、ラベンダー色のものもあったりして、いろんな色があります。
僕が住んでいるあたり(旧青海町)には、ラベンダービーチなんて名前の海岸もある。別にラベンダーが植えられているわけではなくて、このあたりでしか出てこないラベンダー色のひすいが川にながされ、海で洗われて、このあたりの海岸にうちあげられたりすることもあるので「ラベンダー色の翡翠もひろえる『かも』しれないよ」ということで、ラベンダービーチという名前がついたようです。
古くは大国主命と奴奈川(ぬながわ)姫をむすぶ物語から、最近では近所の健康ランドの岩盤浴での怪しげな「波動エネルギーが強く・・・」なんて話に至るまで、翡翠というのは、なにかの力を持っていると思う人が多い。ただの石ころだけれど、それに思いを込め、手に入れたいと願う人がたくさんいたということを思うと、なんだか不思議な感じがします。
そんなこんなで、会社から帰る途中に通ると、それはそれは「糸魚川の翡翠」みたいな色に見えるライトアップされた奴奈川姫を1枚。昼間見てもなんとも思わないんだけれど、夜遅く仕事帰りに横を通ると、なんだとなくまじまじと見てしまったりするのです。
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