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2007年1月27日 (土)

あえて思う「新幹線のこと」

Img_8208_1200 橋脚だけがぼんぼんと並んでいるのは、建設中の北陸新幹線。この写真は、姫川をわたってすぐの須沢のあたりです。
 糸魚川駅のレンガ車庫を惜しんでくれる人の中には「新幹線なんて来たって、みんな出て行くだけなのに」と言う人たちもいます。確かにそのとおり。そう思う自分もいるのだけど、少し違和感もある。それはなぜかというと、「出て行くだけなのに」という人たちの大多数が、すでに出て行った人たちだからなのかもしれません。
 正直なところ、いわゆる「ストロー現象」の素地は、すでに充分整っています。高速道路を通って富山や新潟にはいきやすくなったし、はくたかを乗り継いで、3時間弱で東京へも行くことができる。実際に東京はもう日帰り出張圏です。新幹線がやってきて、「はじめて」おきるストロー現象というのは、糸魚川では正直あまり考えられません。
 田舎の人の都会への憧憬。それが、たとえば「糸魚川で遊ぶところって?」って聞かれて「ヴィラオレッタくらいしかない」なんて答えてしまう原因なのかもしれない。でも、夜まで明かりだけついてれば街っぽいのかという発想は、実は「街」へのコンプレックスでしかありません。
 「ウチのまちなんて、なにもいいところがない、ありふれたまちなんだよ」という思いが、ストロー現象を必要以上に怖がる原因なのだとも思うのです。

 いなかまちが変わるのは、いいにつけ悪いにつけ、街へのコンプレックスから。もっとあかぬけた街になりたい。その思いが、時にヘンテコなピカピカを作り出してしまう。その穴にはまることなく、肩肘はらずに「新幹線駅があるまち」へと、進んでいければいいなと思う僕なのです。
 というわけで、バラ色に見えないように、曇り空の下ならぶ橋脚の写真を1枚なのでした。

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