「ざいご」じまん
糸魚川なんて、どこも田舎町だと思うのだけど、たとえば平らな場所に住む人は、谷に住む人を「ざいのしょ」なんて言ったりします。「しょ」=「ひとたち」なので「ざいごのひとたち」。
中学校のときに壁新聞コンクールで「田舎はどこだ」なんて地区代表対談を載せた編集担当のワタクシとしては、他の人のまちを「ざいご」とクサして遊ぶのと同じくらい、実は自分のまちが「ざいご」だってことをじまんして遊ぶのも、好きだったりします。
で、今日の一枚は、数年前に閉店して、そのまま放置されているとあるスーパー。この中に、実は糸魚川がいかに「ざいご」なのかという証拠物件が一つ、あるんですね。
2年くらい前に、日曜日の夕方にT-FM系でやっている、福山雅治の番組で「うちの町には、下りのエスカレーターがひとつもない」と糸魚川のことを投稿した女の子がいて、それを聞きながら「そうだっけ?」とか思ってあらためて考えてみると、その通り。
この、閉店したスーパーには、かつて市内で唯一の、下りのエスカレーターがあったんですよね。つまり、エスカレーターののぼりと、下りの両方があるお店というのは、ここしかなかった!と。
他に、上りだけあるけど、下りは階段かエレベーターという市内の老舗は、最近移転して平屋のおおきなお店になってしまったし、市役所とかにもないので、今稼働しているエスカレーターは、上りも一カ所だけかもしれません。
田舎は平屋建てのお店。駐車場も立体ではなくて、広い広いタダのところ。そういう方向にどんどんとシフトしている感じがします。
だから、さみしいとか、こまっているとかいうわけではなく、かえって、どこかへ出かけたときに「うちの町には、下りのエスカレーターがひとつもないんだよ」というのは、覚えてもらいやすくて、とてもいいことなんですけどね。
・・・負け惜しみです(笑)。
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