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2006年12月 5日 (火)

そのスピリッツ

Tatamishokunin 昨日、近所のスーパーに買い物にいったら、駐車場の隣の車になんだか見慣れたマークに似たマークが。カメラはもって出ていなかったので、本ブログ初の携帯電話撮影で1枚。

 昔、ウチの会社が引っ越す前、数軒となりにあった畳やさんが、新幹線工事の立ち退きもあって、市役所の近くになんだかずいぶん今までと雰囲気の違うお店を建てられたのは知っていました。でも、代替わりされたのは知らなくて。ちょっとしたジョークに、なんだか、職人のスピリッツみたいなものを感じて、ほほぅって、なかなかいい気分になってしまいました。

 蛇足ながら、このロゴは、インテルのCPUが入っているPCに張られている intel inside のロゴへのオマージュみたいなものなんだと思います。

 僕は、コンピュータの仕事をしています。この仕事は、自分たちだけで完結することがありません。なぜなら、コンピュータというのは、人の仕事のスタイルを変革させるための道具だから。それだけに、僕らはいろいろな仕事のプロの人たちと、仕事上の打ち合わせをするわけです。

 コンピュータの世界には、実は素人がたくさんいます。それは、数ヶ月や1~2年の勉強でも、それなりに形になるから。もちろん、長いキャリアを持ち、ほれぼれするような仕事をする人もいる。いるけれども、世間の多くの人がコンピュータを「便利だけれど、難しいもの」と思ってくれているせいで、実はたいしたスキルがない人でも、専門家面しやすい。

 一方、たとえば一本の木から、向こうが透けるような1枚のかんなくずを削り出すようなことは、ちゃんと経験を重ねた人にしかできません。ものを建てたり、作ったり。そういう世界で、実際にすこしずつ、すこしずつ、経験を重ね、自分の力をたかめていく。その結果としての、数秒の芸。そういうものって、たとえば我々がお客さんの前で目にとまらないくらいの早さでキーボードを打ってみせるのとは、質の違う話なのではないかと。

 長い時間の鍛錬があるからこそ成り立つ。そんな、職人の仕事への敬意。机の上だけの仕事は、ともすれば絵空事をもてあそぶだけになってしまう。だからこそ、手が物語る仕事をする人たちに対して、僕は常に、あこがれてしまうのです。

 そして、いつか、そういう「職人」に、なりたい。コンピュータを使った、仕事スタイルの変革という分野で。なかなか、道は遠いのだけれど。

 さて。畳職人inside。こういうシャレって、職人として下手くそだと、ほんとにシャレとして成立しない。だから、きっとこれを貼った人は、自分の腕に自負心があり、さらに、もっともっとうまくなりたいという思いを持った人なのだろうなと、勝手に想像しています。

 田木畳店さん。今度、いって畳のマウスパッドとか、1枚買ってこようかななんて思っています。

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