雨のあぜ道
ここ数年、上吉野池周辺に白鳥がいっぱい来るという話を聞いて、仕事がすぐ近くだったのをいいことに、お昼にちょこっと行ってみました。
もともと、彼らはこのあたりで羽を休めて、安曇野や琵琶湖方面へと飛んでいっていたらしい。だけど、ま、ここでもいいじゃないかということで、上越でそのまま冬を越すことになったみなさんなのだそうです。
だいたい500羽くらいいるそうなのだけれど、お昼は彼らも「お昼」で、池でのんびりしてるのは、もっと小さい鳥ばかり。
でも、近所の田んぼには、あっちこっちに白いかたまりが。近づいてみると、こんなふうに、いるんですね。稲を刈った後のたんぼに落ちている、落ち穂や草、虫のたぐい。いっしょうけんめいたべて、そして、夕方池へと戻っていく。だから、優雅に池で羽を休めているのを見るには、朝とか、夕方がいいのかもしれません。
まわりの農道には「白鳥をおどろかさないように」「近づかないように」といった注意書きがちらほら。聞けば、数年前、彼らが来始めたときには、周辺を猟銃使用禁止にするなどして、なんとかいついてほしいと土地の人たちがいろいろ気を配ったとのこと。そんなこんなで、彼らはけっこう人を警戒せずに、のんびりとゴハンをたべているというわけで、これは、長年の信頼関係なんだろうな、と。
そんなこんなで、僕もずいぶんと遠くから、ちょっと長めのレンズで数枚パチリとさせてもらって、またそおっと立ち去ってきました。雨のあぜ道では、彼らが主役。僕らは、それを遠くでにこにこしながら眺める、ただの通りすがりなのですから。
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