雪が降る前に
金沢の兼六園など、名園の雪囲いというのは、見事としか言うほかないきれいな枝のまとめかた、釣り方で、おもわず見とれてしまいます。
でも、庭師のみなさんでなくても、雪が降る前に、冬囲い、雪囲いはやらなくちゃいけない。そんなわけで、近所の公園のひとこま。
ブランコが埋まってしまわないように、支柱にしばりつけてあります。この横の回転遊具も固定。なのに、この青空。
でも、備えあれば憂いなしで、ある日突然どかっと雪が降って、朝おきると埋まってたりするんだよね。だから、12月に入ると、僕らは庭木をしばり、タイヤをかえたりする。冬がくるぞ、来るぞといろいろな準備をする。
そうなると、「毎日空は鉛色」というのが、あたりまえな気分になってくるのです。だから、こんなにはれると、なんだかなんでもないことなのに、とっても得した気分になってしまう。
空気がかわいた太平洋側では、よくはれた寒い冬の日を「インディアン・サマー」なんて言うそうだけれど、それともちょっとちがう。冬の晴れた日のこの気分。これは、毎日雪の町に住む人ならではの「うれしい」だと思うのです。
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