つぐみん
昨晩の鳥の写真が載った記事を見て、家人に「だから、あれはつぐみん」と言われてしまいました。おぼえられるだろうか・・・。
というわけで、「つぐみん」という鳥がいるわけではなく、この鳥は、ツグミという鳥なんだそうです。で、なぜつぐみんなどと呼ばれているかといえば、それは、今年一年間我が家でおおいに愛読された、とりぱん というマンガに出てくるツグミが「つぐみん」だから。
北東北のとある県に住む女性が、庭先に鳥の餌場を作って、集まってくる鳥を観察している。そんな生活が、そのまま大いなるエンターティメントになってしまう。田舎に住んでいて、田舎でいることに慣れきっている自分にとっては、なんだかこういう田舎の提示方法があるのかって、あらためて驚いてしまいました・・・ってそんな大げさに言うようなことじゃないですね。単に、「あるある」っていうヤツです。しかも、現在進行形の「ある、ある」じゃなくて、昔、ハナたらして遊んでいた頃の「あった、あった」という、ちょっと振り返った記憶の中の、シンパシー。
先日、ドラマ「セーラー服と機関銃」の最終回で、殺されてしまった登場人物が持っていた名刺に、架空の糸魚川の不動産会社の住所が印刷されていたのが、町なかでちょっとした話題になりました。前のドラマは「ひとつ屋根の下」で、その前はというと、「ムー一族」あたりまでさかのぼるらしい、芸能人と縁のないこの町ならではの騒ぎですが、飛び込みでマンション販売の営業をする堤真一のシーンに「糸魚川には分譲マンション、1個しかないもんね。賃貸いれても、3つだもんね」なんて笑い話が出るような、眠っている町。でも、そういう町にもきっと、とりぱんみたいな日々に「!」を感じてる人もいるんじゃないか。そして、他の町のひとが、ヘンに気取った都会の猿まねではなく、田舎そのものをそのまま(もちろん、作者自身の魔法の粉をふりかけてあるわけですが)差し出して、エンターティメントにしてしまったということに、ちょっとした悔しさも感じたりするのです。
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