今年最後の晩酌
今年、酒飲みとして一番悲しかったことは、新潟県内でいちばん古い酒蔵としても知られていた、市内の酒蔵、加賀の井の経営がたちゆかなくなってしまったこと。
時々、町中の居酒屋さんで社長とお酒をご一緒させていただく機会があったりすると、レンガ車庫の話なんかをしながらも、お酒の話でとても盛り上がって、楽しい。
それだけに、今年の造りを中止することなく、量は少ないけれど、続けることができたことが、とてもうれしいです。
酒屋さんで瓶を見つけて、製造年月に今年の冬の日付も見つけて。思わず買ってしまった。今晩は、コイツで年越しです。
大つごもりの日、僕らはみんな思う。来年は、もっといい年にしたい。
それは、「来年は、もっといろんな種類の加賀の井を飲みたい」ということでもあるんだな。蔵のひとたち、ホントおつかれさま。で、がんばってください。応援してます。
さて。
年取り魚がブリか鮭かという話をここで書いたこともありましたが、東京出身の相方と話していてびっくりしたのが、「ごちそうは大晦日か、元旦か」というちがい。糸魚川では、ごちそうは大晦日の夜がスタート。テーブルの上にぜんまいやわらび、よしな(みず)・・・といったものを並べ、刺身や焼き物の魚もならべ、数の子みたいな縁起物もならべ、風呂に入り、神棚に拝礼してから、御神酒をいただいて、夕食。そのあと、深夜、鐘が鳴る頃におそばを軽く・・・ということが多かったので、大晦日の昼間に近所の蕎麦やさんで年越し蕎麦をたぐるという場所があったのにもびっくり。
きっと、こういう習慣って、各地でいろいろちがうんでしょうね。そういうちがいを知ることは、逆に「ぼくのまちのこと」を知るということでもある。
来年も、いろんな「ぼくのまちのこと」を知りたい。そして、それを通して「あなたのまちのこと」も知りたいと思います。
来年も、よろしくおねがいいたします。
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