生える
自分が今、車をとめさせてもらっている場所は、昔は秋になると刈った稲をたばねて天日に干す、はさ場でした。それが、稲をはさがけしないようになったことで、そのお宅のおばあちゃんが半分くらい畑にして野菜作りをされるようになって、残りの半分に、自分や近所の人が、車を止めさせてもらっています。
最近は体調が思わしくないのか、ここしばらく、野菜作りはされていないようで、そうなると、どこからもなく種がやってきて、いろいろな草が生え始めます。
今の時期だと、定番は、時に毒々しいくらいに黄色い花を咲かせるセイタカアワダチソウだったりするのでしょうが、ここはまだ、それほど彼らの毒牙にかかることなく、それなりにおとなしげな植物たちが茂っています。
この間、朝出勤しようとして、ふと目にとまったのが、この赤い植物。いつから生えてたっけ?。なんだか記憶にないのだけれど、雨上がりの朝、コイツだけが妙に、「ワシ、いますぜぃ、ダンナ」って感じで話しかけてきている感じだったので、ついつい、一枚。
以前読んだエッセイで、プランターにそこそこ栄養のある土だけいれてベランダに放っておいて、何年もかけてその変化を見ていくのがおもしろいなんて話を読んだことがあったのを思い出しました。鳥が来たり、人がくっつけてはこんできたり。誰が植えたわけでもなく、いろんなタネがやってきて、相性よかったり、悪かったりしながら、あたらしい状況をつくっていく。
そういえば、以前はうっそうとした森っぽい雰囲気さえ持っていたのに、H7の水害ですっかり流されてただの石ころ島になってしまった姫川河口近くの中州たちも、いつのまにか草だけじゃなく、木も茂りはじめています。かつてたくさんあったグミの木も、復活しているよう。そっちも、今度じっくり撮影してみたいなと思っています。そろそろ寒い季節だけれど、こういう時期に突然晴れてぽかぽかしたりすると、散歩にはとてもいい気持ちよさなので。
週末、晴れないかな。
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